輪島がれき問題 幕引き

震災がれき受け入れ問題で環境省は今日(5月7日)、「災害廃棄物処理の進捗状況」を発表し、広域処理の目途が立ち、輪島市の受け入れが不要になったことを明らかにしました。輪島市へは本日夕方、石川県を通じて通知されました。結局試験焼却1回だけで収まりました。流れからこうなるとは思っていましたが、後味の悪さが残りました。

各報道機関の取り扱い」

<MRO>
輪島市が東日本大震災のがれきの受け入れを検討していた問題で、国は受け入れの必要がなくなったことを伝えました。
これを受けて輪島市の梶文秋市長は「受け入れをしたいと努力してきましたが、3月までに決着がつかずまことに残念。」と語りました。
一方、受け入れに反対していた美谷町の住民は「将来を考えて反対した」と受け入れ断念に安堵の声が聞かれました。
国は輪島市に処理を依頼していた岩手県宮古市の震災がれきについて、「受け入れの必要性がなくなった」としていて、輪島市での焼却が行われなくても予定された来年3月末までにすべての処理が完了すると判断しています。

<石川テレビ>
県の横江斉環境部次長が輪島市の梶市長を訪ね、震災廃棄物を受け入れる必要がなくなったことを伝えました。県によりますと環境省が東日本大震災で発生した震災廃棄物の処理状況を見直した結果、県に要請されていた岩手県の可燃物6000トンについて、受け入れる必要がなくなったということです。輪島市は「能登半島地震の恩返し」として、2011年に全国でもいち早く震災廃棄物の受け入れを表明しました。しかし、焼却施設のある美谷町の住民から理解を得られず足踏み状態が続いていました。一方、宮古地区で発生した漁具漁網の受け入れを去年12月から始めた金沢市については、予定通り1年間で5000トンを処理します。

<NHK>
輪島市は東日本大震災で出た岩手県宮古市のがれきの受け入れを検討してきましたが、環境省から岩手県のがれきの処理にめどがついたと報告があり、本格的な受け入れは必要なくなりました。
7日午後、県環境部の横江斉次長が輪島市役所を訪れ、梶文秋市長に環境省から県に届いた文書などを手渡しました。
それによりますと、岩手県のがれきの処理のめどがたったとして、輪島市が去年12月に行った試験焼却に感謝の意を示しています。これを受けて輪島市は、本格的ながれきの受け入れは必要なくなりました。
輪島市は、去年1月、震災がれきの受け入れを検討することを明らかにし、宮古市から6000トンの木くずなどの可燃物を受け入れる予定でした。
しかし、焼却と埋め立てをする処理施設がある美谷町の住民が強く反対し、去年12月におよそ7トンのがれきを試験焼却したあと、市側が住民の説得を続けていました。
環境省からの通達を受けた輪島市の梶市長は、「協力したいと思っていたので残念です。これからも別の形で復興を手助けしていきたいと思います」と話していました。また、処理施設のある美谷町の67歳の男性は、「地元で山菜などをとっている私たちとしては安心しています。こんなに遠いところまで持ってくる必要はないと思います」と話していました。

<テレビ金沢>
輪島市が受け入れを検討していた震災がれき。環境省は、7日、年度末までに広域処理が完了する見通しになったと発表した。これにより、輪島市が受け入れる必要は無くなった。
輪島市では、国から要請された岩手県宮古市のがれきの受け入れに向け、試験焼却を行うなど準備を進めていた。しかし、焼却施設周辺の地元住民らが放射性物質への不安などから反対。協議は平行線をたどっていた。そうした中、環境省は、がれき処理の計画を見直し、岩手県と宮城県では来年3月末までに処理できる見通しになったと発表。輪島市が受け入れる必要はないと県に伝えた。これを受け、県の担当者が、輪島市の梶市長に対し、国からの連絡を伝えた。梶市長は「これからも被災地の一日も早い復興を願う。このこと以外で協力できることは対応していきたい」と話した。市では、今回の決定を近く地元住民へ説明するという。

 

 

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