当たり前のことですが今だに放射能の放出を続ける福島原発。3月20日発表福島県 定時降下物環境放射能測定値(第448報)以下転載いたします。
定時降下物モニタリング結果情報
定時降下物から放射性セシウムが比較的高い濃度で検出された要因について(PDF:513KB)(24.2.6更新)
定時降下物環境放射能測定値(第448報)について(PDF:168KB)(25.3.20更新)
福島県は降下物の放射性物質の濃度上昇が福島第一原子力発電所からの新たな寄与であるとは考え難いところです。こう言っていますが、原発から出ている放射能が近くに降り積もり、それが風で舞い上がり、吹き溜まりに集まりることは容易に想像できます。様はいまだに事故原発からはいまだに放射性物質が出続けているということです。以下福島県発表記事転載いたします。
定時降下物から放射性セシウムが比較的高い濃度で検出された要因について
平成24年2月6日
福島県災害対策本部(原子力班)
1 定時降下物(※1)の核種分析結果
福島県原子力センター福島支所(以下「福島支所」という。)で、本年1月2日午前9時から1月3日午前9時にかけて採取した降下物から比較的高い濃度の放射性セシウムが検出(※2)されました。
※1 福島支所(二階建て)の屋上で
開放型容器を設置して、降水(雨)や降下するじん埃などを毎日採取。
※2 10月以降は、放射性セシウムが100MBq/km2程度以下で推移していたが、当日は432MBq/km2(セシウム137:252MBq/km2、セシウム134:180MBq/km2)検出。
2 比較的高い濃度で検出された要因に関する考察
① 当日の採取試料には、他の日の採取試料と比べ、目視で確認できる比較的粒径の大きいじん埃が多く認められ、じん埃から比較的高い濃度で放射性物質が検出されたこと。
② 当日は、前日から一転し、昼過ぎから翌日明け方にかけて10m/sを超えるやや強い風が観測され、降雨雪はなく乾燥した日であったこと。これらのことから、当日は空気が乾燥し、地表面の放射性物質を含むじん埃が乾燥し舞い上がりやすくなったところにやや強い風が吹いたため、放射性セシウムを含むじん埃が地表面から舞い上がり、採取容器に降下したことによる可能性が考えられます。
3 原子力発電所の寄与に関する考察
① 当日の福島地方気象台の「福島」観測所及び「浪江」観測所(東京電力(株)福島第一原子力発電所から北西約10km)のいずれも風向は西寄りの風が主であったこと。
② 発電所の敷地境界や県内の定点測定地点での空間線量率に特に変化は認められなかったこと。
これらのことから、降下物の放射性物質の濃度上昇が福島第一原子力発電所からの新たな寄与であるとは考え難いところです。
4 その他
降下物を全て吸い込むことは現実的には無理ですが、仮にこの降下物に含まれていたじん埃を全て吸い込んだとしても、その被ばく線量は、1mSv の500分の1程度です。
なお、被ばく線量の低減や一般的なじん埃の吸入量低減の観点から、土ぼこりが舞うような風の強い日に外出する際は、マスクの使用や帰宅後のうがいなどに心がけましょう。
福島県では、今後も福島支所において定時降下物の測定を継続するとともに、本年1月から全県的に開始した月間降下物調査により、県内の状況を把握してまいります。